ドローンは元々「撃ち落とされるため」に生まれた? 歴史で紐解く、政府が国産化を急ぐ本当の理由。

社会ニュース
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おはようございます。kinystaです。

今日は2026年1月7日、水曜日。 お正月気分も完全に抜け、街はいつもの平日を取り戻しています。 しかし、私の自宅だけは、朝から緊張状態にあります。

先ほどから、微かですが、しかし確実に聞こえるのです。 「ブーン……ブーン……」という、低い羽音が。

これは間違いなく「アレ」の音です。 窓の外を見ても姿は見えませんが、私の部屋のすぐ近くを旋回している気配がします。 ついに私の住むこの街にも、最新鋭の監視網が敷かれたのでしょうか。あるいは、昨夜カップ焼きそばの湯切りに失敗した私を笑いに来たスパイ兵器でしょうか。

今日は、正体不明の飛行音に怯えつつ、今朝のニュースで話題になっていた「ドローンの国産化」の話題と、意外と知られていない「ドローンの数奇な歴史」について解説します。

政府が「年8万台」の国産化を目指す理由

まずは今朝のニュースから。 政府は、経済安全保障推進法に基づき、ドローンの国内量産化へ本腰を入れる方針を固めました。

現在、日本のドローン市場(特に産業用)は、供給の9割以上を中国などの海外メーカーに依存しています。 これを重く見た政府は、設備投資などに最大50%を助成し、2030年時点で「年間8万台」の生産体制を整備するとのこと。

なぜ今、国を挙げて「国産」に回帰するのか。 それを理解するには、ドローンが辿ってきた「歴史」を知る必要があります。

「女王蜂」への皮肉から始まった

ここで、ためになる歴史の話をしましょう。 「ドローン(Drone)」という言葉。 これは英語で「雄(オス)のハチ」を意味します。働き蜂ではなく、繁殖のためだけに存在する怠け者のハチです。

なぜそんな名前がついたのか? 時計の針は1930年代まで遡ります。

1. 悲しき「標的機」としての誕生

当時、イギリス海軍は「クイーン・ビー(女王蜂)」という無線操縦の無人機を開発しました。 何のために? 荷物を運ぶためでも、空撮のためでもありません。対空射撃訓練の「標的(マト)」にするためです。

これを見たアメリカ海軍が、対抗心(あるいは皮肉)を込めて、自国の無人機を「ドローン(雄蜂)」と名付けました。 つまり、ドローンの元々の役目は、「味方に撃ち落とされること」だったのです。なんとも切ない生まれです。

2. 日本は「産業用」のパイオニアだった

その後、軍事用として進化を続けたドローンですが、実は1980年代、平和利用で世界をリードしていたのは日本でした。 ヤマハ発動機などが開発した「農薬散布用ラジコンヘリ」です。

水田の上を飛び回るあのヘリコプター。あれこそが、世界に先駆けた「働くドローン」の元祖でした。 今回のニュースで「農業分野」が支援対象に含まれているのは、この日本のお家芸を復権させる意味もあるのかもしれません。

3. そして「空の産業革命」へ

2010年代に入ると、スマホ技術の転用でセンサーやバッテリーが劇的に進化。DJIなどの登場により、誰でも簡単に飛ばせる「空飛ぶカメラ」として普及しました。

そして2026年の今。 ドローンは単なるカメラやオモチャではなく、インフラ点検や物流を担う「国家の重要物資」へと昇格しました。 撃ち落とされるために生まれた機体が、今や国を守る存在になろうとしているのです。

私の家の周りを飛んでいる「アイツ」

そんな壮大な歴史に思いを馳せている間も、あの音は続いています。 「ブーン……ブーン……」

やはり気になります。 国産化のテスト飛行にしては、場所が住宅街すぎます。 もしや、海外製の偵察機が、私の部屋にある「積読(つんどく)タワー」の崩落危険度をスキャンしているのか?

「ええい、正体を暴いてやる!」

私は意を決して、カーテンを勢いよく開け放ち、ベランダに飛び出しました。 冷たい風が頬を打ちます。

「どこだ! 姿を見せろ!」

空を見上げます。 雲ひとつない冬の青空。 ……何もいません。

しかし、音はまだ続いています。 しかも、外からではなく、「室内」から。

私は恐る恐る部屋に戻り、音の発生源であるデスクに近づきました。 そこには、私のスマホが置いてあります。

画面には「母」の文字。 そして、マナーモードのバイブレーションが、硬い木の机と共振して、まるでプロペラの回転音のような重低音を響かせていたのです。

「ブーン……(早く出なさい)……ブーン……」

結論:最強の国産ドローンは「母」

私が怯えていた謎の飛行物体。 その正体は、「母親からの電話」でした。

考えてみれば、母こそ最強のドローンかもしれません。 遠く離れていても私の生活状況を(声のトーンだけで)正確にセンシングし、的確なタイミングで物資(野菜や米)を投下し、時に鋭い口撃(小言)を放つ。 これぞ究極の「国産・高性能自律型システム」です。

2030年に向けて進むドローンの国産化プロジェクト。 産業界のシェア奪還も重要ですが、まずは私がこの「家庭内ドローン(母)」との通信を確保し、平和条約を結ぶことが先決のようです。

電話に出たら、「あんた、ニュース見た? ドローンが8万台だって。あんたも1台くらい役に立つもの作りなさいよ」と、最新ニュースを絡めた小言を言われました。 情報収集能力も高いようです。

それでは、今日も地に足をつけて頑張りましょう。 行ってきます!

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